

(上角川店《易懂的情》(わかりやすい恋)文本的封面,中盈漫步的女子即尚未出道的森高千里(1969-),下附森高千里真照的。昭和六十二年(1987)出版的《易懂的情》,是色夏生(1960-)第一本使用人像影的真集,起用年方十八的森高千里模特,以照片搭配句呈少女真邪的心情。之後,又延少女期的裕木奈江(1970-)和吉高由里子(1988-)分任真集《Go Go Heaven的勇》(Go Go Heavenの勇)、《掰掰下次》(バイバイまたね)的模特。三位作者合作,後都成知名歌星或演,巧合至今仍人津津道)
【作者介】

色夏生(1960-),代人、作家、影家、作家。崎人。玉大。昭和六十年(1985)女集《昏》刊行,以人之姿踏入文。淡雅,多真集形式出版,自己拍的景物照片句合,精巧地融和呈想的心情景色,得多者共。文作之外,又替吉田拓郎(1946-)、松田子(1962-)等著名歌手作。作力旺盛,集加上集、,迄今著作逾一百六十。
[天空在魔法的朵上]
是什著你
在半半醒的日子
已成秋日昏人的
你
火炊的目光
在天空泊流浪
我啊,起
是棵困惑策的
我
超越一切的勇
[空はマホウのの上]
何があなたを抱きしめたの
うつつの日々
秋の夕暮れの恋人となりはてた
あなたは
たき火ののまなざしを
宙にさまよわせている
私は と言えば
困りはてた一本の木
なにもかもを超えてゆく
勇をください
[]
那的我不懂哭泣
像肥皂泡泡那
相信著
天空另一端有同的天空
[なし]
あのの私は 泣くことを知らない
シャボンのように
空の向こうには また同じ空があると
信じていた
[人的梯]
在只有人的透明
俯街道
人
藏著不可告人的情
不可告人的情奔赴的
是彼此的心
不可告人的情
也就出口
接下
就只有人的透明梯
守它
[二人のエレベタ]
二人きりの透明なエレベタで
街を下ろして
二人は
言えない恋を抱きしめた
言えない恋の行く先は
お互いの心だったので
言えない恋は
言わずにすんだ
そして
二人きりの透明なエレベタに
それからは 守られた
[由的悲]
由的悲、由的快些
我常常用上
但其都是有由的
[理由もなく悲しい]
理由もなく悲しいとか、理由もなくしいとかいう言を
私はよく使ったけど
本当はいつもちゃんと理由があっ
[拼了命踮起]
拼了命踮起
你的
我仍是孩子
明情的可怕
拼了命踮起
入你的情
我已不是孩子
不信情的脆弱
[せいいっぱいつま先だちして]
せいいっぱいつま先だちして
あなたのにさわった
私はまだ子供だったけど
のこわさを知っていた
せいいっぱいつま先だちして
あなたの恋に溺れた
私はもう子供ではないけれど
のもろさを信じなかった
[在你身相吧]
有的情就此束
有的情自此展
但是
我的情不束
因
是我定不它束的
能著自信出口
只因我是真心的
去多地方
做多的
最後
在你身相吧
[君のそばで会おう]
わってしまった恋がある
これから始まる恋がある
だけど
たちの恋はしてわりはしない
なぜなら
わらせないとがめたから
自信をもって言えることは
この持ちが本当だということ
いろんなところへ行ってきて
いろんなをておいで
そして最後に
君のそばで会おう
[悟]
用叫做悟的冰水
痛快地洗把吧
[悟]
悟という水で
サッパリとをあらいましょう
[女友的特]
把他忘走的拿回,是女友的特。
把他喜的歌曲大地告人,是女友的特。
在他不身陪伴,是女友的特。
身的人承些特,是最大的特。
他的女友,不是他的女友而已,而是大家都知道的,他的女友。
那真令人慕又刺眼,但法。
[彼女の特]
彼が置き忘れた本を持っていけるのは、彼女の特。
彼の好きな歌を大声で知らせるのは、彼女の特。
彼が落ちんだにただひとり近くによれるのは、彼女の特。
それをまわりのみんながめているということが、いちばんの特。
彼の彼女、ということは、ただ彼の彼女ということだけではなくて、
みんなの知ってる彼の、みんなの知ってる彼女ということ。
それがとてもうらやましくて、まぶしくて、仕方ない。
[的幸福都不在]
比愉的幸福
一定上降。
竟,的幸福都不在。
我孤零零一人,已很久了。
看大家心的表情,
也忍著。
我不想要
情假意的安慰。
啊,置身在好好的隧道。
但是,我相信。
吧。
幸福,我的幸福,
一定很快地,
以耀眼的姿,
如期降。
[こんなにい幸福の不在]
きっともうすぐに、たのしいたのしいしあわせが
やってくるにちがいない。
だって、こんなにもい幸福の不在。
はもうい、ひとりぼっちだった。
みんなの、たのしそうなをみてても、
じっとがまんしてたんだ。
あんいなウソのなぐさめを
求めたりしなかったから。
ああ、なんていいトンネルの中。
けれど、は信じる。
たぶん
きっとすぐに、しあわせが、
用のが、きちんと、
りっぱに、かがやかしく
やってくると。
[心]
心是我的化
不是因方的
[心り]
心りは私の化
相手のせいにはしてしない
[夜之旅]
用道城城串起的
[夜行列の旅]
町と町を路でつないだ
ネックレス
[有服力的歪理]
後想了一下
是有服力的
歪理
[得力のあるへりくつ]
後になって考えてみると
恋は
得力のある
へりくつ
[琴家]
那人可害呢
把人的心
像琴似的奏
出美妙的旋律
[ピアニスト]
あの人はすごいね
人々の心を
ピアノのみたいにひいて
きれいなメロディをつくってる
[]
突然把人周的一切隔
人如孤的宇宙中
唯一燃起的烈焰
是瞬
消除世界的魔法
把他走了
把他走了
[なし]
恋はいきなり
まわりのすべてを二人から切りし
く孤独な宇宙の中で
たったひとつもえあがる炎のような二人にさせる
恋は
一瞬にして
世界を消してしまう魔法だ
恋は彼等をれ去った
恋が彼等をれ去った
[]
然是困的
只要得真做
就是容易的了
然或是容易的
只要得真做
就是困的了
[なし]
むずかしいけど
本でやろうと思えば
なこと
なことかもしれないけど
本でやろうと思えば
むずかしいこと
[名叫少女的一封信]
如果收到那封信
不要拆
好好收
抽的最深
如此一
不知不就消失不了
任都不受到害
[少女という手]
その手がきたら
封をきらずに
ひきだしのいちばん奥に
しまって下さい
そうすればいつのまにかに
消えてしまって
だれもかれもつかずにすむから
[去的步]
上
去的步
都已了十遍
如同你不知
我正聆去的步
我也不知
你方注著留下的我
[ざかる足音]
ドアがまる音
ざかる足音
もう何十回もいた
ざかる足音をいている私を
あなたが知らないように
残された私をくからつめる
あなたを知らない
[致你]
你喜的事,
就用自己喜的方式去做。
使人看有多奇怪,
被是多的、愚蠢的,
也不必在意。
竟他不知道你的心,
不知道你的目,
和前的方向。
因你看到的西跟他都不同。
那烈的想法,要在中反覆。
不要忘件事。
不必理人的斥和嘲弄,管放手去做。
更四周。
然同伴,至少那也是路途上的事了。
你要像渴望去做那放手去做。
想做的事,
就用自己喜的方式去做。
做或同拯救了你,
也救了其他人吧。
不要忘件事。
[君へ]
君は好きなことを、
好きなふうにやるべきだ。
そのことが他人からて、どんなにでも、
でも、バカだと言われても、
にするな。
だって彼等は、君のいを知らない。
君が何をめざし、
何に向かっているかを知らない。
君は彼等とはうものをてるのだから。
あの、い思いだけを、り返し思い出して。
そのことを忘れないで。
他人の教やからかいなどにせずに、どんどんやりなさい。
けして周りをたらダメだ。
仲はいないんだ。すくなくとも途中には。
君はやりたいように、どんどんやりなさい。
やりたいことを。
好きなやり方で。
その行が同に君を救うだろう。
その行が同に人をも救うだろう。
そのことを忘れないで。
[幸福]
那人
很笨
不幸福的
因
他不懂
幸福是什
明的人
得幸福
因
他自己能定
幸福是什
[しあわせ]
あの人は
あたまがいから
しあわせになれない
しあわせって何か
を
しらないから
あたまのいい人は
しあわせでいられる
しあわせって何か
を
自分でめられるから
[肥皂泡泡的工作]
想起了
以前的笑
里的天
暖和的冬日天空
在得太深了
什可心的
人抬望著
就
上空中的
形泡泡
去
著光亮
向高空
然後破裂消失
那就是
肥皂泡泡的工作
那也是
肥皂泡泡的工作
[シャボンのしごと]
昔 言った 冗を
思い出していた
ひとつない青空
あたたかい冬空
とても深くしているから
なにも心配していない
ただこうやって
空に上る
まるい玉を
ふたりで上げる
まわりながら
光りながら
高くんで
割れて消える
それが
シャボンのしごと
それも
シャボンのしごと
[活著件事]
我什被生下
我什在
活著有是悲的
活著有是空的
活著有是酷的
活著有是痛苦的
可是
不活著的
看不到旭日
看不到夕西下
雨、有白
都看不到了
流後的笑容
朋友的
痛苦的鼓
心的事
都是活著才解的
想知道多在不懂的事
想知道多在不懂的
想做多在做不到的事
想多在不出的
所以
我要活下去
所以,我要活下去
今天明天,都要活下去
永永,活下去
[生きるということ]
私たちは なぜ 生まれたのだろう
私たちは なぜ ここにいるのだろう
生きることは に悲しく
生きることは にむなしく
生きることは にきびしく
生きることは に苦しい
けれど
生きていなければ
のぼる朝日をみられない
しずむ夕日をみられない
はげしい雨も すずしいも
まっ白なも みられない
のあとの笑も
友だちのやさしさも
つらかったのはげましも
うれしかったこともみんな
生きているからわかったこと
今はまだ知らない たくさんのことを知りたい
今はまだ知らない たくさんのを知りたい
今はまだできない たくさんのことをしたい
今はまだできない たくさんのをあげたい
だから
私たちは生きよう
だから 私たちは生きよう
今日も明日も 生きていこう
ずっとずっと 生きていこう
[第二面子]
人都有一面子
那面子照出自己
但只照出正面的自己
人
就是得第二面子
第二面子能以前不到的自己
子有各尺寸和形
中到的景象也各不相同
罕的子照出自己罕的一面
有不到的一面
不想到的一面
以及到叫人心的一面
某人
就是得第二面子
的人越多
子也就慢慢增多
[2枚目の]
人はみんな1枚のを持っている
そのに自分を映している
でもそのには正面しか映らない
人と知り合うということは
2枚目のを手に入れるということだ
2枚目のがえなかった自分をせてくれる
にはいろんな大きさや形があるから
えるものがそれぞれう
珍しいには珍しい自分が映る
えなかったものも
たくなかったものも
えてうれしいものもある
かと知り合うということは
2枚目のを手に入れるということだ
人と知り合うほど
はふえていく
[波的力量]
即使是一小石子
只要投向湖中
它的波
就能及各
我相信那波的力量
[波のちから]
小さな石でも
一度 湖に投じたら
その波は
すみずみにまで届く
はその波のちからを信じる
[路]
我小的候,走路到河
夏天好
心不在焉地走著
在傍晚的途
仰望澄澈的青空,看最初耀的星星
我小的候,路好漫
路的前方一所悉,只是憧憬
如今大成人,路的前方不再神
身後也不再是家
的憧憬不知不消失殆
但路仍活在我心
而路旁就能看,那看不到的景色
[この道]
私たちがまだ幼かった この道をいて川に行ったね
夏はとても暑くて
ぼんやりしながらいてた
夕方のり道
青く透きとおっていく空を上げて最初にく星をつめた
私たちがまだ幼かった この道はとてもかった
この先に何があるのかもわからずに ただ憧れた
大人になってこの道の先にあるものを知ってしまった今
もう後ろに家はない
い憧れもいつのまにか消えてしまった
でもこの道は私の心に生きている
そしてあのにはえなかった景色をその道端からることができる
[行道的下]
那的心情也早已忘
始留在心深
一直留在那
不管是怎的感情
或都不消逝
小候的心情也好
那小的自己也好
[街路の木で]
あんな持ちはもうとっくに忘れてしまったかと思っていたけど
ちゃんと胸の奥に残っていた
いつまでもそこにあるんだね
もしかするとどんな感情も
消えてはいないのかもしれない
幼いの思いも
怖がりだった自分も
[冬日至]
冬日至
所有的一切都掩
暖地掩起
悲的事
也被地包覆
[やがて冬が来て]
やがて冬が来て
すべてを覆いかくす
あたたかく覆いかくす
悲しい出来事も
静けさに包まれる
[你在哪?]
你在哪?
在片天空下的哪呢
像波那
看不的能量
交舞
我的思念
也去某地方吧
它被吸入天空
得模糊而後消失
或是
到相遇的你的身
在的傍晚刻
忽然浮暖又烈的感
那是我的思念你的
[君はどこにいるの?]
君はどこにいるの?
この空の下のどこかにいるのかな
ラジオの波みたいに
えないエネルギが
び交ってる
が思ってることも
どこかにんでいくのだろうか
空に吸いまれて
薄れて消える
あるいは
いつか出会う君のもとへ
こんな夕暮れ
フイにあたたかくい持ちになったとしたら
それはの思いが君に届いた
[]
你好
得都好
我是一成不
著日子
去不曾注意的花香
始留意了
也和的人交
真地
自己有些成
一切算利
不用
除了你不在身以外
[たぶん大丈夫]
こんにちは
元ですか
はわりなく
日をごしています
今までにとめていなかった
花のいにづいたり
新しい人とすようにしたり
真面目に勉したり
少しは成したのかな
すべてがまあまあです
なので心配しないで
たぶん大丈夫
君がいないこと以外は
[坦率]
激人
脆弱也激人
坦率的
不是怎的形式
都激人
自我欺
不是怎的形式
都自己
[素直さ]
さは人を励ますが
弱さも人を励ます
素直な本音は
どんな形であっても
人を励ます
自己欺は
どんな形であっても
自分をぼす
[]
我忘掉
支持我的西
我得自由
我忘掉
我支持的西
我得解
[なし]
私を支えるものを
私が忘れる
私は自由になる
私が支えたものを
私が忘れる
私は解放される
〈空はマホウのの上〉,自:色夏生,《これもすべて同じ一日》(京:角川店,1986),18、19。
〈なし〉,自:色夏生,《これもすべて同じ一日》(京:角川店,1986),126。
〈二人のエレベタ〉,自:色夏生,《わかりやすい恋》(京:角川店,1987),108。
〈理由もなく悲しい〉,自:色夏生,《あの空は夏の中》(京:角川店,1988),4。
〈せいいっぱいつま先だちして〉,自:色夏生,《あの空は夏の中》(京:角川店,1988),35。
〈君のそばで会おう〉,自:色夏生,《君のそばで会おう》(京:角川店,1988),126。
〈悟〉,自:色夏生,《ロマンス》(京:角川店,1989),40。
〈彼女の特〉,自:色夏生,《Balance》(京:角川店,1989),42。
〈こんなにい幸福の不在〉,自:色夏生,《こんなにい幸福の不在》(京:角川店,1990),46。
〈心り〉,自:色夏生,《集 小さな手》(京:角川店,1993),37。
〈夜行列の旅〉,自:色夏生,《集 小さな手》(京:角川店,1993),56。
〈得力のあるへりくつ〉,自:色夏生,《集 小さな手》(京:角川店,1993),68。
〈ピアニスト〉,自:色夏生,《うまいウソ》(京:角川店,1996),88。
〈なし〉,自:色夏生,《恋は彼等をれ去った》(京:幻冬舍,1997),39。
〈なし〉,自:色夏生,《そしてまた 波音》(京:角川店,2000),62。
〈少女という手〉,自:色夏生,《っぱ》(京:幻冬舍,2002),59。
〈ざかる足音〉,自:色夏生,《っぱ》(京:幻冬舍,2002),71。
〈君へ〉,自:色夏生,《集 すみわたる夜空のような》(京:角川店,2005),15。
〈しあわせ〉,自:色夏生,《集 すみわたる夜空のような》(京:角川店,2005),35。
〈シャボンのしごと〉,自:色夏生,《集 すみわたる夜空のような》(京:角川店,2005),119。
〈生きるということ〉,自:色夏生,《やがて今も忘れ去られる》(京:角川店,2006),36、37。
〈2枚目の〉,自:色夏生,《集 エイプリル》(京:角川店,2008),16。
〈波のちから〉,自:色夏生,《集 エイプリル》(京:角川店,2008),99。
〈この道〉,自:色夏生,《集 夏の森》(京:KADOKAWA,2016),4。
〈街路の木で〉,自:色夏生,《集 夏の森》(京:KADOKAWA,2016),25。
〈やがて冬が来て〉,自:色夏生,《集 夏の森》(京:KADOKAWA,2016),28。
〈君はどこにいるの?〉,自:色夏生,《集 夏の森》(京:KADOKAWA,2016),72、73。
〈たぶん大丈夫〉,自:色夏生,《集 夏の森》(京:KADOKAWA,2016),88。
〈素直さ〉,自:色夏生,《集 私を支えるもの》(京:KADOKAWA,2020),30。
〈なし〉,自:色夏生,《集 私を支えるもの》(京:KADOKAWA,2020),96。
片源:
(上)https://www.kadokawa.co.jp/product/199999167302
(下)http://mas-kat.jugem.jp/?eid=92
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